2023年12月23日、「第6回 食物アレルギー表示に関するアドバイザー会議」資料として、「食品表示基準について」を年度内に改正する予定(「資料1~4」)が消費者庁より公表されました。
- 「特定原材料に準ずるもの」について、マカダミアナッツの追加、まつたけの削除を行う。
- 改正後、食品関連事業者等は可能な限り速やかに表示の見直しを行う。
<改正後> | <改正前> |
特定原材料に準ずるもの(通知で措置) | 特定原材料に準ずるもの(通知で措置) |
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アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マカダミアナッツ、【削除】、もも、やまいも、りんご、ゼラチン | アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、【新設】、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン |
マカダミアナッツの対象品目への追加は、下記の要件を満たしていることによるものです。
- 直近2回の全国実態調査の結果において、即時型症例数で上位20品目に入っているもの。
一方でまつたけの対象品目からの削除は、下記の要件をいずれも満たしているためです。
- 直近4回の全国実態調査の結果において、即時型症例数で上位20品目に入っていないもの。
- 直近4回の全国実態調査の調査結果において、ショック症例数が極めて少数であること。
また同資料には、各対象品目別の「即時型症例・ショック症例数の推移(P7)」のほか、「マカダミアナッツ等の症例数及び輸入量の推移(P9)」も掲載されています。過去10年間で、くるみとカシューナッツとともに、マカダミアナッツの症例数が増加している様子が分かります。その他、「諸外国における木の実類の指定状況(P8)」(米国、EU、スイス、オーストラリア・ニュージーランド、カナダでは「マカダミアナッツ」が指定されている等)や、「マカダミアナッツを使用した加工食品に関する実態調査結果(P11)」(販売開始時期は2020年代に入り増加していること、2022年以降は原型がない状態での使用が増加している等)の情報も整理されています。
見直しの際には、各品目の症例数や関連情報をあわせて確認できるよう、同資料を読んでおかれるとよいと思います。
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